薬局に広まる“ヘルプマーク”とは?〜薬剤師にできる事〜

薬剤師の皆さんは「ヘルプマーク」をご存知ですか?
ヘルプマークの普及は社会全体の取り組みとなっており、薬局にも広まりつつあります。
急速にヘルプマークの普及が進む現在、援助を必要としている人へ向け、薬剤師ができる事とは一体何か、本記事を機会に考えてみませんか?

ヘルプマークとは?

「ヘルプマークという言葉を聞いた事はあっても、実際にどういうものか分からない。」という方も、少なからずいるでしょう。
まずは、ヘルプマークの概要についてご説明したいと思います。

 

ヘルプマークは東京都が開発したマークで、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、「外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としている事を知らせる」マークです。
そうすることで、援助を得やすくなるように作成されました。

 

ヘルプマークは赤い下地に白い十字とハートが描かれたマークです。
ヘルプマークをつけている方を見かけた際には、公共交通機関の席を譲ることや声かけ、災害時の支援等、思いやりのある行動をすることが必要です。

 

この東京発のヘルプマークは平成29年7月に全国共通のマークとなりました。
ヘルプマークが全国へ普及した事により、社会全体で、援助や支援を必要としている方をサポートしようという動きになっています。
そして、このヘルプマークに賛同、協賛する薬局も増えてきています。

 

薬局での取り組みは?

では、実際にヘルプマークについて薬局ではどのような取り組みがなされているのでしょうか。

 

薬局では、ヘルプマークの普及活動が多くなされているようです。
例えば、待合室や店内にヘルプマークに関するポスターを提示している所が多いようです。
他にもリーフレットを設置している所もあるようです。

 

このような活動をする事で、今後は、ヘルプマークを知り、ヘルプマークをつけている方をサポートする方が増えると予想されます。
また、ヘルプマークが必要であるのに、知らずに利用していなかった方が、ヘルプマークを利用するきっかけになるかもしれません。
このように、薬局でのヘルプマークの普及・啓発活動は、地域医療を支える事につながります。
多くの人が利用し、地域に根付いている薬局だからこそ、ヘルプマークの普及・啓発が大きな役割を担っているのです。

 

ヘルプマークの普及に伴う薬剤師の役割

これまで、ヘルプマークの概要と薬局での活動についてお話ししてきました。
この活動について、一薬剤師である皆さんができることとは一体、何でしょうか?
その答えは、薬剤師一人ひとりのポリシーによって違うかもしれませんね。

 

例えば、自身の勤める薬局で、ヘルプマークへの賛同、協賛を行うという方もいるかもしれません。
その活動により、一人でも多くの方にヘルプマークが広がるでしょう。

 

例えば、ヘルプマークへ賛同、協賛している薬局へ転職するという方もいるかもしれません。
自身がヘルプマークについて理解し、賛同した上で転職すると、ヘルプマークをより広めるための活動ができるかもしれません。

 

例えば、家族にヘルプマークについて教えるという方もいるかもしれません。
家族という身近な存在からヘルプマークを広める事で、子どもの友だちや夫、妻の同僚など、その輪が少しずつ広がっていくでしょう。
また、家族でヘルプマークについて考える事は、サポートが必要な方にどう接するべきかなど、子どもの教育にもつながるでしょう。

 

例えば、ヘルプマークが必要な方に利用を勧める方もいるかもしれません。
外見からヘルプマークの必要が分からなくても、薬の処方からヘルプマークの必要が分かるかもしれません。
そのような方にヘルプマークを勧める事で、その方にとって、より生活しやすい環境に変わるかもしれません。
ヘルプマークを身につけている方に、サポートを申し出るという方もいるかもしれません。

 

こういった事を踏まえると、ヘルプマークの普及はとても大切な事ですよね。
薬剤師の皆さんがヘルプマークについて知らないままでは、あちら側からサポートを申し出るなどの行動に移す事は、難しいでしょう。
それは非常に勇気が必要な事ですよね。

 

そこで薬剤師の皆さんから順次行動に移す事で、人知れず困っている方々の助けになる事ができます。
皆さんの行動を見た薬剤師の方が、こうして次々とサポートすると、徐々に輪が広がっていくでしょう。

 

このように、ヘルプマークに関して、何を思い、どう行動するかは一人ひとり違うものです。
しかしながら、薬剤師の皆さんがするちょっとした行動がヘルプマークを広げ、多くの方にとってより過ごしやすい社会へと変わっていくのです。

 

ヘルプマークへの協賛の仕方は?

「自身の勤める薬局で、ヘルプマークへの賛同、協賛を行いたいが、どうすればいいのか分からない」という方もいるかもしれません。
そこで最後に、ヘルプマークへの賛同、協賛についてお話ししたいと思います。

 

とはいえ、ヘルプマークへの賛同、協賛への方法は各自治体によって異なるのが現状です。
ここでは、代表的な例を挙げますが、各自治体に確認してみてください。

 

多くの自治体ではメールまたは郵送によりヘルプマーク登録申込書を提出する必要があります。
その後、各自治体から登録証が発行されます。
その後、普及・啓発活動を行った場合に、取組内容の報告を行います。

 

このような流れでヘルプマークの普及・啓発活動は行われます。
この活動に賛同するだけで、多くの方にヘルプマークについて知ってもらうきっかけとなります。
ぜひ、ヘルプマークについて、職場で話し合ってみてください。
そして、職場の方々の賛同が得られた場合には、ヘルプマークへの普及・啓発活動に取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

ヘルプマークへ賛同している薬局に転職する

「ヘルプマークに賛同しているけれど、現在の職場では、賛同してもらえない」という方もいると思います。
中には、それをきっかけに、ヘルプマークへ賛同している薬局へ転職するという方もいるかもしれません。

 

もちろん、ヘルプマークのみがきっかけとなる事は少ないでしょうが、ヘルプマークについて考える事で、自分のやりがいや理想とのギャップを感じる事は少なくなるでしょう。

 

ヘルプマークに賛同、協賛している薬局は、各自治体のホームページ等から確認する事ができます。
そして、それらの薬局の給与や労働条件に関しては転職サイトで確認する事ができます。
自分の理想を叶えてくれる職場や労働条件があった職場は、各転職サイトから探す事ができます。

 

例えば、「マイナビ薬剤師」や「薬キャリ」は多くの求人を揃えているため、ヘルプマークに賛同、協賛している職場や自分の理想に合った職場を探す事ができるかもしれません。
「マイナビ薬剤師」はキャリアアドバイザーの質が高いため、自分が薬剤師として何がしたいのかを考え、それに合った職場に出会う事ができるでしょう。
「薬キャリ」は医療業界に精通しているため、ヘルプマークに賛同しているかどうか、実際にどのような活動をしているのかについて知る事ができると思います。

 

このように、転職サイトを利用する事で、ヘルプマークに賛同、協賛している職場や自分の理想に合った職場と出会えるかもしれませんね。

 

まとめ

これまで、ヘルプマークの概要と、それに伴う薬剤師の役割について考えてきましたが、いかがでしたでしょうか。
ヘルプマークに何を思い、どう行動するかは薬剤師一人ひとりのポリシーに委ねられます。
皆さんが何か一つでも行動に移す事で、ヘルプマークが広まり、多くの方にとって、より過ごしやすい社会になる事は間違いありません。
誰にとっても優しい社会にするために、ヘルプマークについて考えてみませんか?